【癌予防・再発防止に効く食事】代表的ながんの食事療法を徹底

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  • 「今あるガンが消えていく食事」
  • 「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」
  • 「がんに勝つレシピ」

など、「がん」と「食事」に関する書籍を本屋で目にする機会が増えたような気がします。がんサバイバー(がんと診断された方)やそのご家族にとって、「どのような食事をすればよいのか」は重要な問題。ですが、情報が氾濫しすぎて戸惑うことも多いでしょう。

 

どれを選べばいいかわからないという方のため、代表的ながんの食事療法を4つ取り上げてご紹介します。ご自身に合った食事法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

 

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主にがんサバイバーのための食事法になりますが、がん予防や再発防止にも効果を期待できると思います。


 

 

【がんの食事療法1】ゲルソン療法

 

ドイツ出身のマックス・ゲルソン医師が1920年頃に確立したがんの食事療法の草分け的な存在。

 

ゲルソン療法 基本の6項目

完全菜食主義(開始数ヵ月は動物性食品は一切禁止)
人参ジュースなど大量の野菜・果物ジュースを摂る
厳格な無塩食
カリウムやヨードの補給
穀類は未精白のものを摂取
コーヒー浣腸

 

がんが好む食品を極力避け、自然治癒力を高めることに重きを置いています。欧米ではゲルソン療法でがんを治した患者は数千人いると言われ、日本でもゲルソン療法をベースに独自の食事法を開発しているお医者さんがたくさんいらっしゃいます。

 

ただ、ゲルソン療法の最大の特徴でもあり欠点でもあるのがその「厳格さ」

 

動物性食品や塩を全く摂らないだけでも十分厳しいのに、細部にわたってさまざまな制約や具体的な食事の摂り方が決められているのです。ただでさえがんと診断されてストレスでいっぱいの患者さんやご家族が、すべてのルールを守るのは至難の業ではないでしょうか。それでもゲルソン療法の実績は他の食事法と比べても圧倒的。覚悟をもってこの食事法を実践した多くのがん患者さんの救いとなっています。

 

 

【がんの食事療法2】星野式ゲルソン療法

 

「星野式ゲルソン療法」は福島学院大学大学院教授で精神科医の星野仁彦医師が考案したゲルソン療法の簡略版。自身が末期がんと診断されたご経験をもとに作られたもので、ゲルソン療法をより続けやすくしているのが特徴です。

 

星野式ゲルソン療法 基本の6項目

無塩食
油脂類と動物性たんぱく質の制限
大豆などの植物性たんぱく質の摂取
大量かつ多種類の野菜ジュースの摂取
アルコール・カフェイン・タバコ・精製された砂糖・人工的食品添加物(着色料・保存料)などの禁止
イモ類・未精白の穀類(玄米・発芽米・全粒粉)などの炭水化物・豆類・新鮮な野菜や果物(国産)、堅果(けんか)類(クルミ、アーモンドなど)、海藻類を中心とした食事

 

玄米、大豆製品、イモ類、海藻類の摂取をすすめるなど、日本人の体質に合った内容になっています。ゲルソン療法は厳しすぎて続けられなかった人には実践しやすいのではないでしょうか。

 

ただ無塩食は和食だと難しいですね。星野先生は低ナトリウム血症をおこすなどやむおえない場合は減塩醤油をとるように指導しているそうです。また尿療法(尿を飲む民間療法)との併用もすすめておられます。簡易版とはいえ、ゲルソン療法を実行するにはそれなりの覚悟と決意が必要なことがわかります。

 

 

【がんの食事療法3】済陽式がんの食事療法

 

外科医の済陽高穂医師ががんの三大療法(手術・抗がん剤・放射線)に限界を感じ、さまざまな食事療法を組み合わせながら考案した食事法です。

 

済陽式がんの食事療法の基本は次の9項目

塩分はかぎりなく無塩に近づける
動物性たんぱく質と脂肪(四足歩行動物)を制限
新鮮な野菜、果物(無農薬)の大量摂取
主食は玄米や胚芽米にし、イモや豆類もとる
乳酸菌(ヨーグルト)、キノコ、海藻をとる
レモン、ハチミツ、ビール酵母をとる
油はオリーブ油、ゴマ油、ナタネ油にする
自然水を飲む
禁酒・禁煙

 

ゲルソン療法や星野式ゲルソン療法と比べると、ずいぶんゆるやかで具体的だと思いませんか。

 

動物性たんぱく質は白身魚や鶏肉は少量なら可、としていたり、乳酸菌(ヨーグルト)、卵は食べてもいいとしています。

 

がん,予防,食事,食事療法,食品,癌にならない食事,再発予防,フコイダンただし、認められているからと言って何でも食べていいわけではありません!

  • 動物性たんぱく質をとる際は「低脂肪で安全性の高いものを少量」
  • 乳製品は「健康的に育てられた乳牛からしぼった乳で作った製品を選ぶ」
  • 卵は「平飼いで、日光を浴び、貝殻や穀類などを食べているニワトリの卵を1日1個まで」
  • 野菜や果物は無農薬または低農薬のもの

など、食材選びは体内に「毒素」を入れないよう注意が必要です

 

済陽医師は新鮮な野菜を摂るために作るジュースに入れるレモンも、ご自宅で栽培されるほどの徹底ぶり。結局、自分の身を守る方法は簡単ではなく、強い意志と信念が必要ということでしょう。

 

 

 

【がんの食事療法4】マクロビオティック

 

「マクロビオティック」は桜沢如一氏が考案し、弟子の久司道夫氏が海外に広めた玄米採食を中心とする食事法。
がん予防のために作られたものではありませんが、ガンの食事療法をする方の中にはマクロビオティックを実践される方やベースにする方が多くおられるので取り上げました。

 

マクロビオティックの基本 3原則

身土不二(しんぶつふじ)

自分が生きている土地でと育った旬の食べ物を食べること。わかりやすく言うと「地産地消」です。

 

一物全体(いちぶつぜんたい)

ひとつの食べ物を丸ごといただくということ。米を精製せずに玄米のまま食べるのはこの考え方によるものです。

 

陰陽調和(いんようちょうわ)

人間も食べ物もすべての物体が持っている「陰」と「陽」のバランスをとり「中庸」を目指すということ

 

ざっというと
主食は玄米、雑穀
副菜は野菜、キノコ、海藻類
砂糖は使用せず、米飴、甘酒、てんさい糖などで代用
動物性食品はたまに食べる程度
↑動物性食品に関して多くの方が誤解していますが、本当のマクロビでは完全に禁止していません。ただ陰陽のバランスを考えてたまにしか摂らないということになっているのです。

 

「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」の著者で元フレンチレストランのシェフ神尾哲男氏は、末期ステージⅣの前立腺がんと診断された後、2年間、マクロビオティックの玄米採食を続けたそうです。その結果、「代謝が良くなり、体内が浄化され、食べ物の味の違いがよく分かるようになった。」とのこと。その後、「動物性たんぱく質の摂取を控える」という点で体力的に違和感を感じてマクロビオティックは止められましたが、著書の中でこう述べられています。「ドロドロで滞りきっていた(に違いない)それまでの私の血流が、まずはきれいさっぱり清められて、すっきりした流れになった(ような気がするのです)。」

 

 

【4つの代表的ながんの食事療法】まとめ

 

どの食事法も科学的根拠(エビデンス)はない

これらの食事法ですが、いずれも「科学的根拠」があるわけではありません。最後に紹介した「マクロビオティック」についても、2007年の世界がん研究基金の報告では「マクロビオティックや菜食ががんの発症を少なくさせる」という報告について「確かな結論を下すことはできない」と否定されています。食事療法は病院の治療と違い個人的に行われることも多く、またどこまで厳格に実践できているかを確認する方法もないため、データで明確な結論を得るのは難しいのです。

 

それでも、それぞれの食事法にはがんサバイバーから寄せられたたくさんの体験談があるのは事実。国立がん研究センターの「がんを防ぐための新12か条」や、米国対がん協会の「がんサバイバーの栄養と運動に関する米国対がん協会2012年ガイドライン」にはざっくりとした記されていない「健康的な食事」について、「具体的な実践法」があるのはむしろ安心につながるのではないでしょうか。

 

食事法はほかにも数多くありますが、自分でどれを選べばいいのか迷っておられるなら、まずは上記4つを比べてみて、実践できそうなものを取りいれてみてはいかがでしょうか。

 

 

【4つの代表的ながんの食事療法】共通点はこの3つ

 

以上の食事法を見比べても、結局どれを実行すればわからないという方へ。
これら4つの食事法からある共通点が見えてきます。

 

主食は未精製のものにする(玄米、雑穀、全粒粉など)
新鮮な野菜を中心とした食事
きのこ・海藻類を摂る

 

この3つは全ての食事法で提唱されている内容と一致します。科学的な根拠がないとはいえ、ほとんど全ての医療関係者が推奨しているといってもいいのではないでしょうか。

 

がんに対してもし何かひとつでも始めようと持っているなら、まずは上の3つを実践してみてはいかがでしょうか。

 

 

がんの食事法の実践が難しい人にはサプリメントもおすすめ

 

上で述べたような食事法がいいとわかってはいても、忙しい人はなかなか実践が難しいもの。
そういう方には手間をかけられず始められるサプリメントを利用するという方法もあります。

 

がん予防に欠かせないのされている食品のひとつ海藻類に含まれている「フコイダン」という成分を高純度で体内に取りれられるサプリメントが今、医療現場でも注目を集めています。

 

「フコイダン」にはがんを予防するだけでなく、

  • できてしまったがん細胞を自死させる作用
  • がん細胞の増殖を抑制する作用
  • 体の免疫力アップさせる作用

があるとされています。

 

がんを予防するためにはモズクを1日1.25パック~2.5パック程度摂るといいようですが、毎日続けるのはなかなか大変。塩分の過剰摂取やヨウ素の摂りすぎによる甲状腺疾患も心配です。
フコイダンを手軽に摂るならサプリメントがおすすめ。現在、複数のメーカーからフコイダンサプリメントが発売されているので興味がある方はご覧ください。

 

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参考:
星野仁彦(1998)『ガンと闘う医師のゲルソン療法』 マキノ出版
済陽高穂(2008)『今あるガンが消えていく食事』 マキノ出版
神尾哲男(2017)『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』 幻冬舎
World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective. Amer. Inst. for Cancer Research. p. 196. ISBN 978-0972252225.